回向院

回向院は、約350年前の明暦3年(1657年)に開かれた、浄土宗の寺院です。この年に、江戸では「振袖火事」の名前で知られる大火があり、市街の6割以上を焼失、10万人以上が亡くなりました。

当時の将軍家綱が、亡くなった無縁の人々の亡骸を手厚く葬るようにと、現在地に土地を与え、無縁仏の冥福に祈りを奉げる大法要を執り行い、このときにお念仏を行じる御堂が建てられたのが、回向院の始まりです。

そして、この起こりこそが、「有縁、無縁に関わらず、人、動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲と説くもの」として守られてきた、回向院の理念だそうです。

回向院の御本尊阿弥陀如来は、大きな銅作りの坐像で、その慈悲に満ちたふくよかな顔に特徴があり、東京都有形文化財に指定されています。

旧国技館ができるまでは、ここで大相撲が行われていたそうで、境内には「力塚」と刻まれた碑や、相撲石碑があります。

その他にも石仏、銅仏等がありますが、中でも「鼠小僧次郎吉」の墓は、長年捕まらなかった運にあやかろうと、墓石を削り、お守りに持つ風習が江戸時代より盛んで、現在も、特に合格祈願に来る受験生があとをたたないそうです。

〒130−0026 東京都墨田区両国2−8−10 TEL03−3634−7776

スポンサードリンク

Copyright © 2007 受験生が訪れる回向院 All rights reserved.
- テンプレートマジック -