以後のコンサート拝聴メモは随時 我侭勝手日記 に掲載していきます。
 

弘前交響楽団‘05サマーコンサート  2005.7.16
弘前市民会館がほぼ満席。いや恐れ入りました。「スターウォーズ組曲」は徹底的に凝りぬいた(ほとんどコスプレ状態)ステージ、しかしただ楽しいばかりではない、音楽的に完成度の高い演奏がみごとでした。モーツァルト特集、名曲のサワリだけがならんでしまうと拍子ぬけの感は否めませんがクラシック音楽の底辺拡大にはそれなりの効果があるのかも知れません。西沢さんのキラキラと輝くオーボエソロはさすがです。

青森西高校合唱部第25回定期演奏会  2005.7.9
時折ソプラノが細過ぎたところもありましたが各パートとも透明感のある魅力的な声でした。選曲もこのグループによく合っていて音楽的なセンスの感じられるコンサートだったと思います。「フランスの子供の歌」は歌い継がれるべき中田喜直の名作だと思っていますが、若い人たちがこの香り高い曲に触れることができたのは素晴らしいことです。

青森アカデミー混声合唱団 ドクター・レディースコーラス 第5回ジョイントコンサート  2005.7.3
指揮者の小倉先生、古稀を迎えられてますます盛ん。今回のご自身の作曲「弘前城物語」もまたオグライズムのあふれた独特の合唱世界がホールに満ちました。全13曲、70分の大曲でしたが最後までテンションの下がらない好演でした。曲間のナレーションもメンバーの方たちが一生懸命務めておられて好感がもてましたが、全体にもう少し変化があればさらにドラマティックになったと思います。

青森高校音楽部第21回定期演奏会  2005.7.2
今年も66人という部員数。いま時得がたい環境です。「そのひとがうたうとき」のステージはよくまとまっていたしインパクトもありましたが、第1ステージは4曲がそれぞれ全く異なる音楽なのにちょっと平均的になったかな・・・思いきった表現が欲しかったと思います。でも大所帯になればなるほどそのへんのところが難しくなってくるわけですが・・・・・・。

第21回青森東高校音楽部演奏会  2005.7.2
往時と比べれば部員数が少なくなりましたが、女声も男声も素直な好い声だったと思います。もう少し小人数でアンサンブルすることのおもしろさを感じて歌えれば合唱がもっと楽しくなります。ブリテンの Deus in adjutorium … はなかなかおもしろい曲ですねぇ。

木管五重奏とアルトサクソフォーン(レ・クアンテット・ムスカテアー定期公演)  2005.6.4
フルート・オーボエ・ホルン・ファゴット・クラリネット、いつもの息の合った五人にサックスの名手今廣志さんが加わって、今回はトマジ、ミヨーという二十世紀フランスを代表する作曲家の作品でした。軽やかで洒落たところ、憂いを含んだほの暗さがまじりあって、フランスもの独特の光と影が映画か絵を鑑賞しているようでした。さすがでした。

アンサンブル・フォレスト演奏会  2005.5.28
青森・弘前の木管楽器奏者で結成されているアンサンブル・フォレストの初コンサート。演奏することを愛してやまないメンバーがとても楽しい曲の数々を演奏してくれました。肩に力の入らないこういう形でのコンサートは特にクラシック好きじゃなくても楽しめるわけで、続けてやっていってもらえれば聴衆の数もだんだん増えていくと思います。

笠原純子&友田恭子 Piano Duo Recital  2005.5.27
連弾の時も二台のピアノの時でもほとんど同じ感性が共鳴する音楽がすてきでした。さすがに姉妹デュオ。でも音楽を渡す・受け取る作業は複数で音楽するものには必須のこと、とても勉強になりました。ラフマニノフは圧巻でしたが個人的には幕開けのクレメンティがおふたりの可愛らしさがよくでていて好きでした。

コーラス研究会TSUGARU第9回定期演奏会  2005.5.21
ピアノのほかにシンセとドラムを入れた「ジブリもの」ステージがなんといっても楽しかった。のりのりのメンバーの楽しそうに歌われる様子に会場もすっかりその世界にはまってしまっていました。イメージがあったとしても、なかなかあんなふうにやれるものではありません。歌うのが好きな方たちが集まった楽しい練習ぶりが伝わるコンサートでした。

うとう女声合唱団 第20回定期演奏会 盛岡コメット混声合唱団とのジョイントコンサート  2005.5.14
うとう女声の透き通るまっすぐなソプラノが印象的でした。合同合唱のブラームス、高田三郎は一本筋の通った見事な演奏、合同ステージはえてしてやっつけ練習のいい加減なものが多い中でひとつの音もゆるがせにしない綿密な音楽づくりにいろいろと反省させられるところがありました。盛岡コメット指揮者の松田晃先生はもう「巨匠」の域に達しておられると思います。

日本フィルハーモニー交響楽団演奏会(みち銀ファミリーコンサート)  2005.5.12
小林研一郎ファンの私としては見逃せないコンサートでしたが、今回はプログラムの軽さが災いしたのか少し物足りない感じがしました。それでも後半の「ハンガリー舞曲」「序曲1812」はさすがでした。いつもながらの華麗なコバケンさんの指揮、二階席の奥まで届く指揮者のうなり声つきのおもしろい演奏会でした。

竹村佳子・明子リビング・コンサート  2005.3.26
青森出身の姉妹ソプラノのコンサート。春にちなんだ日本歌曲と「フィガロの結婚」ハイライトの二部構成がなかなかスッキリしていて清潔感が快いコンサートでした。ゲストのバリトン小林さんを交えての三人で演じた「フィガロ」は熱演でしたが、一人二役はやはりちょっと無理があったかも知れません。
山田耕作の「曼珠沙華」中田喜直と別宮貞雄の「さくら横丁」良い曲ですねぇ。

弘前交響楽団第17回定期演奏会  2005.2.12
今回から指揮者に迎えられた山本訓久先生の丁寧な棒で要所がおさえられたスマートで理知的な演奏だったと思います。緻密な練習ぶりがうかがわれましたが、欲を言わせてもらえば、楽員の熱い気持ちがもう少し表に出るところがあっても良かったかなとも思いました。でもきっとそのあたりはこれから徐々にということなのでしょう。次回がとても楽しみです。

第35回メサイア演奏会(第50回弘前市民クリスマス)  2004.12.18
なんといっても35回というのはすごいことです。演奏も洗練されていてスマートでした。パンフレットに載っている対訳を見ながら鑑賞する聴衆のための配慮でしょうか客席も少し明るい照明なのですが、ステージがそのぶん栄えないので全体的にはかえって暗い印象になったような気がしますが……。
海保さんのトランペットは何度聴いてもすばらしい。響き渡るというよりひたひたと会場を満たしていく音色に感動しました。

服部公一のお話でつづる日本の歌とピアノ曲のコンサート  2004.11.1
興味深いコンセプトでした。ありがちな唱歌、童謡だけのコンサートではなく、田中利光氏や服部先生ご自身の優れた作品が演奏されたことが素晴らしい。両先生のピアノ曲は、はじめて聴かせていただいたものばかりでしたがとても素敵な作品です。機会あるごとに演奏されるべき見事な音楽だと思いました。

弘前オペラ第34回公演「カルメン」  2004.10.10
すばらしい舞台でした。まさに「本格」といえる歌劇でした。困難をのりこえ成功に導いたキャスト・スタッフの皆様に改めて最高の敬意を表するとともに、青森県人として弘前オペラがあることをとても誇りに思います。この大プロジェクトに賭けた意気込み、情熱が満満席の聴衆をその渦の中に巻き込んでいくさまに感動しました。今後のさらなる飛躍を心から期待し、願っています。弘前オペラの中心であり、「津軽のプリマ」と呼ばれた虎谷千佳子さんの訃報を聞き愕然としたのがついこの春のこと。同期の彼女をよく知る私にとってもひとしお感慨深い今年の大舞台でした。

弘前バッハアンサンブル  2004.9.11
バッハの音楽、特に神髄ともいえる人の声とともに奏されるバッハを生で聴くのは青森では大変に貴重ですが、毎年欠かさず高い水準を保って聴かせてくれる弘前バッハアンサンブルに敬意を表します。密接な繋がりを持つレシタティーヴォとアリアの間が拍手で中断されたのがとても残念。

村田恵理ピアノリサイタル  2004.8.21
すばらしいテクニックを持った、将来を感じさせる若手ピアニストでした。プログラムにショパンがないのも好感がもてました。中でもラヴェルのステージが好きでしたが、時折テクニックだけでおしてしまったところがあったような気がしたのが少し残念。

安達記念オーケストラ 第5回演奏会  2004.8.1
楽員の方々の顔ぶれを見ると、現在いろいろなところで活躍されているトップクラスの奏者がズラリ!プログラムも青森近辺ではほとんど聴くことができないがいずれも名曲揃いで、ことにレスピーギ「ローマの松」が好きでした。曲の終盤の盛り上がりは鳥肌ものでした。

青森高校音楽部 第20回定期演奏会  2004.7.26
60人あまりの部員数は今の時代たいしたものです。青森の合唱界の明るい未来を見た気がしました。そして、この若い人たちがモーツァルトのミサに挑戦し、りっぱに歌っておられたことに心から賞賛の拍手を贈りました。第二部の演出はなんだかなぁ……、コントみたいなものは演奏の最中ではなく、あいまにやるべきだと思うけど。

EXCITING JAMCA IN TOKYO 〔日本男声合唱協会東京演奏会)  2004.7.18
すみだトリフォニーという全国屈指の音楽ホールで、日本各地から集まった男声仲間が意欲的なプログラムに挑戦し、成功させたことに敬意を表すると共に、このかつてない企画を支えたスタッフの皆様に心から感謝の拍手を贈ります。どのステージも男声合唱独特のハーモニーの魅力があふれていたことに加え、それぞれパイプオルガン、ソプラノとアルトの女声歌手やパーカッションが一緒に演奏していたのは、はからずも“男声合唱はアカペラ”の常識を超えた、これからの男声合唱の方向性を感じさせるコンサートでした。とはいっても、聴衆がうなったのはやっぱりラスト・ステージのお馴染み男声合唱だったのですが・・・。
演奏する側が世代交代していけば、聴衆もやはり世代交代するということです。若い人たちといっしょに合唱音楽全体の方向性を考えていかなくてはならないことも改めて考えさせられました。

弘前交響楽団 ’04サマーコンサート  2004.7.17
すべてナレーション入りの“ベートーヴェンの生涯”“となりのトトロ”の二部構成。楽しい企画で9割がたの聴衆もわいていました。でも「第九」の四楽章のまん真中で第一部が終わってしまったのはなんだか尻切れとんぼのようで、ちょっと拍子ぬけだったかな? エンタメ「トトロ」はさすがに見事でした。

五所川原合唱団 第38回定期演奏会  2004.7.3
昨年亡くなられた前団長、笹昭夫さんの追悼のコンサートでもありました。直接教えをいただいたことはありませんが、笹先生は私の師のひとりです。
フォーレのレクイエム、メンバーの先生を思う心が会場をひたひたと満たして感動的な演奏でした。

混声合唱団グリーン・コール 第38回定期演奏会  2004.6.26
創立40年というのはたいしたものです。歌心をわかっているメンバーがそろっているな、と感じました。ことに第4ステージ、多田武彦作曲の「季節のたより」が私は好きでした。<タダイズム>とでもいうべき、日本の合唱独特の抒情性があふれていました。

ストリングス・ドルチェ 第4回演奏会  2004.6.20
音楽を愛する心のあふれでる弦楽アンサンブルでした。聴衆との間に垣根のないあたたかな雰囲気もすてきでした。演奏曲は青森ではめったに聴けないものばかり、そのセレクションにはいつも感心します。演奏自体も緊張感の途切れない見事なものでした。

レ・クアンテット・ムスカティアー「ブリティッシュ・ワールド」 2004.6.19
弘前の木管五重奏団の5回目のコンサート。今回はいわゆる<イギリスもの>で、意欲的なプログラムと演奏に楽しい時間を過ごしました。聴衆の数が少なかったのがとても残念。もっと広く知られるべきグループです。
弘前南高校吹奏楽部 第38回定期演奏会 2004.6.19
弘前市民会館ホールが満席になったのは驚きました。その聴衆に応える熱演でした。ビッグバンド風のスタンダードっぽい何曲かがとても好きです。会場もわきにわいていました。
青森アカデミー混声合唱団 ドクターズ・レディスコーラス 第4回ジョイントコンサート 2004.6.6
指揮者であり作曲家でもある小倉尚継先生の“OGURA WORLD”を堪能しました。円熟の指揮にメンバーがよく応えていました。「津軽・沖縄千里を越えて」が好きでしたが、詩の内容がよくわかる、説得力のある合唱だったので、スライドによる説明はいらなかったのでは・・・・?
渡辺理恵 パーカッション・コンサート 2004.6.3
よく考えられたおもしろいコンサートでした。理恵さんの演奏は今後に大きな可能性を感じさせるものでした。こういう地元出身で大きくはばたこうとする若い人たちへのバック・アップの整備の必要性も強く感じました。
うとう女声合唱団 第19回定期演奏会 2004.5.22
透明感のある美しい歌声はさすがです。指揮者とメンバーとの深く強い絆の感じられるステージでした。
弘前ブルンネンコール演奏会 2004 2004.5.16
弘前の老舗女声合唱団ブルンネンコールの久しぶりの演奏会でした。指揮者の石見普二男さんは私の合唱の師でもあります。あのなんとも自然な抒情の音楽は、真似しようと思うのですが、なかなかできません。

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