まさ 「で、仕事の内容は。」

小龍斎 とりあえず、呉服問屋の周りをうろついてる奴らについて。

GM 毎日いるんじゃなくて、たまにだから。

小龍斎 いったい、そいつらは何が目的でそこにいるのか。

まさ なるほど。張り込みしないといけないな。了解した。

GM んじゃ、どうするのかな。

まさ 張り込み開始だ。

GM 肥後屋は最近妙に儲けているって話もある。ちなみに老舗で、常連客も多いらしい。

まさ んじゃ、この辺(位置は上図を参照)ぶらぶらする。

GM それではまさ君。君は<外見>の3倍ロールをしてくれ。

まさ おっ、成功だ。

GM そうすると、女の人が寄って来て「あーら、まささんじゃなぁい。こんな時間まで商売してるのぉ」と話かける。

小龍斎 やばい。(笑)

まさ まずいぞ、この場は知らないふりしていなくなろう。(笑)

GM 「ちょっとぉ、まささぁぁん。どこ行くのよぉ。まささぁん。」

まさ 「家に帰るんだよ。」(笑)

GM 彼女は肥後屋の隣の越前屋の下女だ。

一同 (笑)

まさ 遠回りしてからまた様子を見て戻る。

GM 「もう、まささんったら。あの人いい男なのよね。 ・・・たぶん、ううん。絶対あたしの事が好きなんだわ。」

一同 (爆笑)

GM この女、外見も魅力も態度も評判も悪い。

まさ いなくなるのを待ってから張り込みだ。 ・・・まったく、最低だ。

総次朗 今度、違う所の下女が「まささーん。」 って来るんでないの。(笑)

まさ 今度は絶対人違いで通す。

GM いや、この界隈はテリトリーだから顔も知られてる。無理だな。

まさ 参った・・・。(笑)

GM では、真夜中9つ(午前0時)頃まで待ったが特別動きはない。

小龍斎 何かやばいな。儲からない話になってる。撤収かな。

まさ 今日はひとまず撤収という事で。

小龍斎 うん。「今日はお疲れ様でした。解散!」

まさ 「では、また明日。」

GM 今日は帰って寝ますか?

小龍斎まさ はい。

GM それでは夜8つ(午前2時)いわゆる丑三つ時(うしみつどき)ですが、小龍斎。<殺気感知>してもらおう。

小龍斎 まずいかな… おっ、成功だ。

GM 成功か。では戸口に三人の殺気を感じる。

まさ わは気付かないの?

総次朗 気付くわけねーって。朝早いから爆睡こいてるって。(笑)

小龍斎 ひとりだと逃げれるけど、こいつを連れてだと厳しいな。

GM <観察>して。

小龍斎 …失敗だ。

GM すると、月明かりに照らされて、何か金属の鈍い輝きが見えるような見えないような。

まさ 大声で叫べば出て来るよ。

GM 大声で叫ぶもよし、そのまま殺られるもよし…(笑)

一同 (爆笑)

小龍斎 それって選択の余地無いって。(笑)

GM それではあと3秒で考えをまとめてくれ。 3… 2… 1…。

小龍斎 おっ?

GM 戸がすーっと。(笑)

まさ 叫べ。叫んだほうがいいぞ。

小龍斎 「まさーっ!」

まさ 「何じゃーい!」(笑)

小龍斎 しょうがない、手持ちのメスをいっぱい引っ張り出しておかないとな。

GM では、ひとりが中に入って来た。残ったふたりは待機。

小龍斎 ひとり入って来た? 勝負だな。

GM イニシアティブだ。

小龍斎 (GM側は15)21だ。まずはメスを投げないと。

GM やってくれ。

まさ じじいは出て来ないの?

GM 超・爆睡。(笑)

まさ 殴りに行くぞ。「じじいっ!」って。

GM しょうがないな。「何事ぢゃあっ!」って飛び起きてあらぬ方向に走って行く。(笑)

まさ おいおい。(笑)

小龍斎 (メスの投擲が)失敗した。

GM ならば、賊は小助を狙う。…失敗した。

小龍斎 何と。小助を狙っているのか。どうやってかばおうか。

GM 武器は短刀。見た目は黒子さんです。

総次朗 たんとう… ちょくにゅう?

GM イニシアティブだ。

小龍斎 18。

まさ 19。

GM 22だ。

小龍斎 速いな。

GM んーと、外のふたりは春風とまさが来たのを見て逃げる態勢をとってる。

小龍斎 うん。

GM 中の奴は小助と仲間を何度も見返してちょっとへっぴり腰になってる。行動はそれだけだ。

まさ よし、どつく。 …命中した。

GM <回避>は失敗だ。

まさ 部位・・・ 左足に7だ。

GM 「あうっ!」って言いながら倒れ込む。それを見た外のふたりは速攻で逃走する。

一同 (表現しがたき笑い)

GM こいつは「待て、待ってくれ。」と言ってるが。

小龍斎 さて、わの攻撃だな。(笑)

GM 殺しちゃうのかな?

小龍斎 いや、殺しはしない。とりあえず捕まえる。<格闘術>かな?

GM <格闘術>かな。違う意味で<馬乗り>もあるけど。(笑)

小龍斎 確かに違う意味だ。 (<格闘術>が)失敗だ。

GM いい。やっこさんはもう降参だ。

まさ よし、ならばそいつの顔を見てやろう。

GM 顔はいかにも悪そうな人相だ。「待て、俺はただ浪人に一両で頼まれただけだ。」

まさ 「よし、まずその一両をよこせ。」

一同 (大爆笑)

GM 「わ、わかった。だから命だけは助けてくれ。命だけは…。」

まさ どういう浪人かわかんないの?

GM 頼まれた時は笠を被っているから顔はわからないけど、左頬に傷がある男らしい。

小龍斎 具体的には何て頼まれたの?

GM 小龍斎の診療所にケガ人がひとりいるから、そいつを殺せって。

小龍斎 ここも安全じゃないな。

GM 「俺を守ってくれよ。殺されちゃうよ!」

まさ 守られねーな。

GM 「あんた、医者だろ? 助けてくれよ。こんな足じゃ何もできねーよ。」

小龍斎 「よし、一両だ。」

GM 「そんな殺生なぁ!」(笑)

小龍斎 しょうがない、添え木ぐらいしてから帰すか。

GM ふたりとも<殺気感知>して。

小龍斎まさ 成功。

GM そうすれば、10間(約18m)ほど先で一瞬、殺気を感じた。

まさ そこに行ってみる。

GM いや、すでに誰もいない。

小龍斎 やばいやばい。

まさ とりあえず様子を見てたって事だな。

GM そうね。首尾良くいけばラッキーだなと。逃げたふたりはたぶん口封じに殺されて
   次の日大川(今の隅田川)にでも浮かんでる事でしょう。

小龍斎 肥後屋で雇ってるとか。

まさ しょうがない、朝までお前の所に居てやろう。

小龍斎 頼む。

まさ …もしかして逃げたふたりも捕まえてれば、もうニ両手に入ったのか?

一同 (笑)

小龍斎 こいつ、まだ目覚めそうにないしな。おりんさんも探さないといけない。

GM そうね。

小龍斎 でも、あまり肥後屋に聞き込みに行きたくないんだよな。

まさ しっかし危険だな。こうやって襲って来たって事は、今度また襲われるかわからん。

小龍斎 ここにもいられないかんじだぞ。どうしようか?

GM 考えておいてくれ。ではその日の朝、総次朗の部屋に『ゆーゆー』でも五本の指に入る
   売れっ娘のおりんという女性が話しかけます。

小龍斎まさ (小声で)そうか、そっちに居たのか。

GM 「お侍様、お願いがあるのですが聞いてもらえないでしょうか。」

総次朗 「何でしょう。」

GM 「実は、私のお客で小助という方がおります。最近お顔が見えないのでとても心配です。
   私は外に出られない身なのでかわりにお姿を見て来てはもらえないでしょうか。」

総次朗 その人ってどこの人?

GM 呉服問屋・肥後屋の若旦那。

総次朗 「あいわかった。」あとは暇を貰おう。

GM 「どうぞ、よろしくお願い致します。あ、あとおりんは元気ですと言伝(こどづて)を。」

小龍斎 小助は元気じゃないって。(笑)

総次朗 ならば他の用心棒に「私用なので出掛ける。」

GM 「総次朗殿、お遊びですか?」

総次朗 何も言わずに行く。

GM 「あの人って冷たいよな…。」

総次朗 <威圧>! ・・・成功。(笑)

一同 (笑)

GM 「いや、何も言ってません。冷たいなんて言ってません。」(笑)

総次朗 では、そのまま行く。

GM では着いた。呉服問屋の肥後屋。

総次朗 えーと、小助?

GM 小助。

総次朗 「小助という御仁はおられるか?」

GM 「小助は只今、ケガで小龍斎という町医者のところで世話になっておりますが。」

総次朗 「何、辰五朗か。」

GM 辰五朗? ああ、本名ね。

総次朗 「あいわかった。では御免。」

GM うむ。

総次朗 久しぶりに長屋に戻るな。(笑)

一同 (笑)

総次朗 では辰五朗のところに行く。「辰五朗はいるか?」

小龍斎 「おお、総次朗。久しいな。あ、ちょうどいいところに来た。」

総次朗 「何だ。」

小龍斎 「どこか人をかくまえる場所を知らないか? どうやらまずい事になった。患者が何者かに狙われているのだ。」

総次朗 「何、小助が?」

小龍斎 「何と! 小助を知っているのか。」

総次朗 「小助に用があって来たのだ。」

小龍斎 「で?」

総次朗 「おりんという娘から言伝を頼まれて来た。」

小龍斎 「ほう、ちょうどおりんというのが誰なのか知りたかったのだ。」

総次朗 「おりんは私が今、世話になってる遊郭の遊女だが。」

小龍斎 「なるほど。」ところで、遊郭の中にかくまえるもんなのかな?

総次朗 いや、総次朗の居る部屋は他の用心棒も使ってるから、そこに一緒ってわけにはいかないぞ。

小龍斎 別に布団部屋でも何でも。

総次朗 その程度であれば貸してくれるんじゃない?

小龍斎 よし、そこに移動だ。

まさ まだ仕事中でわかんない。

GM まさには春風から伝言があったという事にしよう。

まさ わかった。

小龍斎 周りを警戒しながら移動しなくては。

GM 無事到着した。事情を聞いた『ゆーゆー』の女将は快く部屋を貸してくれる。あまりいい部屋ではないが。

小龍斎 「ありがたい。」

GM ただ、何度も賊に入られてるから、あまり安全ともいえないが。

小龍斎 小助が狙われてるのかな? 遊郭に来た時に賊が入ってるとか? 長屋よりは安全そうだが。

GM とりあえず、そういう話になったと。

小龍斎 どうせここに来たのなら、おりんさんにもこの事を伝えておいてもらおうか。

総次朗 伝えてこよう。

GM では、その話を聞いたおりんが部屋に駆け込んできて叫ぶ。「お兄さーん!」

小龍斎 おっ、お兄さん?

GM おりん曰く「小助は私の兄です。兄は私のためにこんな危険な目にあったのです。」

まさ なぜだ?

GM 「私は借金のかたに吉原に売られて来ました。その後、両親は死に、兄は肥後屋さんに奉公に入りました。 
   それから十年の月日が流れたある日、兄が仕事上の接待で『ゆーゆー』に来た時に偶然、再会したのです。」

総次朗 なるほど。

小龍斎 それまでは知らなかったわけだ。どこにどう行ったか。

GM そう。おりんの左手の甲に火傷の痕があるんだけど、小さい頃に小助が誤って
   熱湯をかけてしまって出来たのさ。今回それが兄妹再会の決め手になった。

小龍斎 そうか。

GM んで、それから小助は『ゆーゆー』に足を運んで…

総次朗 乳繰りあってた?

一同 そりゃまずいって。(笑)

GM 数日前、おりんに「お前を自由にしてやる。」と言ってから今まで姿が見えなかったという事だ。

まさ 何か心当たりはないの? っていつからここにいるんだっけ?(笑)

GM 春風から話聞いてちょうど今来たところとか。

まさ おう。

小龍斎 おりんさんのほう、特に気に入った客とかがいて、とか。

GM 客関係は特に何も。

小龍斎 客じゃないか。どの筋から狙われてるんだろう。

まさ 侍が絡んでるのはわかるんだけどな。

小龍斎 『ゆーゆー』でもない気がするし。

まさ 聞いてみれば、顔に傷のある侍知ってるかって。

小龍斎 ああ、そういえばそういう人もいたな。

GM 「いえ、そういう方は存じ上げませんが。」

まさ んー。

GM よし、<観察>だ。−20%して。

一同 失敗だ。

GM 失敗か。そーだなぁ、おりんはまだ何か隠しているようなかんじがあるな。

まさ 女将さんとかは侍の事、顔に傷のある侍の事知らない?

GM 「さぁ、見た事ありませんねぇ。」

まさ 「本当に?」

GM 「本当よ。 ・・・ところであなた、どちら様?」(笑)

一同 (笑)

まさ 「僕? お魚屋さん。」

GM 「お魚、いらないわよ。」(笑)

まさ うわぁお!(笑)

小龍斎 んー、まだつながらないな。

まさ だよな。

小龍斎 おりんさんと小助はつながったんだけどな。

まさ 侍が何なんだか…。

小龍斎 ゴロツキと浪人と… 何で小助を殺さなきゃいけないのか…。

総次朗 さー。

小龍斎 肥後屋って子供もいないし、跡取りは小助ぐらいなんでしょ。

GM そうね。ちなみにかかぁはもう死んでる。

まさ やっぱり、あのゴロツキ調べてみないといけないな。

小龍斎 しかも、肥後屋が急に儲かってるのも気になるな。

まさ 小助以外に奉公いないの?

GM 他に何人かはいる。けど、商いのセンスがあって人当たりの一番いいのが小助だな。という事らしい。

まさ んー、やっぱりゴロツキ調べるか。

GM ところで越前屋に魚売りにいった? まさの事待ってるよ。「まだかなぁ。」って。けなげだねぇ。

まさ 絶対行かねっちゅーの!(笑)

小龍斎 めちゃくちゃ稼げそうだけどな。

まさ ダメだって、無駄話ばっかりぶっこいて。時間のムダ。(笑)

GM では昼頃にするけど何かする事は?

小龍斎 いちおう総次朗にここまでの話をしておこう。ついでに一両渡して「小助を頼む。」

総次朗 金にものいわせてるな。

小龍斎 総次朗に小助を頼んで、わも屋敷を張り込む。

総次朗 じゃあ、『ゆーゆー』の一階を中心に見回りしよう。

GM では、夜にしてしまうぞ。

一同 いいよ。