2010年釣行日記 1   
書きこみをさぼっているうちに、年を越してしまった。昨年は結局、ヒラメも不調に終わり、もどかしさだけが残った。アブラメの接岸も1カ月遅れ、カジカの姿はまだ見ていないが、既に冬の釣りになり、アタリも小さくなり忍耐の季節を迎えた。と言っても、毎週のように釣りには出かけていて、毎回のように尺越えの35cm、36cmと釣れている。アブラメは接岸しているのはわかってても、少しでも遠くにキャスティングをし、誘いながら食わせる自分の釣りスタイルに拘り、おもしろみに欠ける穴釣りはできるだけしないようにしている。早く春が来てほしい。
1月12日
1月19日 11:00〜15:00
この時期にしては風は弱い方で、小さなアタリも取り易い。釣り始めて早々にアタリを捉えるが、乗らない状況がその後も連続する。アタリがあるといつものように竿先を小刻みに揺らし、ワームを踊らせて食い気を誘うのだが、食いが渋く、かなり待ちながら効きアワセをするが、タイミングが合わない。そんな事を繰り返す中で、どう対処すべきか思案していた矢先であった。コツコツと小さなアタリがあり、今度はさらに待ってみようと竿先をシェークし、そろそろかなと効きアワセをすると根掛りかと思ったが、重量感がロッドに伝わり、しなる。グングンと首振りダンスの抵抗を受けながらも一気に堤防へ引き抜くと37cmのアブラメであった。自作ブラクリを丸呑みにしていたため、持ち帰ることにした。体色からメスかなと思ったが、これまでまだ婚姻色のオスに出会っていない。産卵行動も遅れているのだろうか。
2月13日 夏泊 10:00〜16:00
2月になり、いよいよ真冬の釣りに入った。明確なアタリはなくなり、竿を上げた時の違和感や送り込むラインの微妙な変化などで魚をとらえるしかなく、穴釣りメインで実に詰まらない。11日は、アブラメ34cm、今日も30cmを筆頭に6尾釣れたのだが、釣れるまでの過程に不満が残る。アタリがあり、合わせるという単純な動作でいて奥深いところに一つの魅力がある訳で、今は面白みに欠ける時期である。釣り場の状況も今年はあまり良くないと感じている。この時期は海面を隠すほどの縄藻が生えているはずが、今年は全くないので、魚も昨年ほど接岸してきていないのではと考える。婚姻色の雄が釣れないことと関係があるのだろうか?
3月20日 奥内 10:20〜13:40
前述以後も数回、穴釣り漁港へ通ったが、今年はやはりアブラメの状況が良くないのと、穴釣りに飽きてしまったので早々に見切りをつけ、今釣れ始めているカレイを狙うことにした。数年ぶりのショアからのカレイ狙いだが、春は上磯方面から釣れ始めるので、以前に良く通っていた油川へ行ってみた。タックルはいつものアブラメロッドに遠投のできるABUのベイトリールに片天秤仕掛け。1時間半ほど探るがアタリもなく、早々に奥内へと移動する。これまた数年ぶりに訪れる漁港だが、釣り始めて間もなくカレイのアタリをとらえる。久々の魚信だが、やはり釣りはこうでなければ面白味が半減してしまう。全ては魚信から魚との攻防が始まるので、この単純なシグナルがなければ私はつまらないと思っている。同時につまらない穴釣りから解放された感が心地よかった。時合いを向えて、アタリが頻繁に出てきたが、アタリ方は様々で単発に終わってしまう。水温が低いせいかカレイも本調子ではないのであろう。
5月13日 夏泊 
またまた書きこみをさぼって、もう5月になってしまった。ようやく春になったと思ったら、異常低温の影響でこれまでのところ、カレイ・アブラメとも昨年より反応が悪い状況にある。天候の回復を待って釣行した方が無難と思われるが、週1回は釣りをしないとストレスが溜まってしまうので、状況が悪くても行かずにはいられない。あれこれゲームパターンを考えているが、状況次第と言える。水温8.5度、もう少し水温が上がらないことには厳しい。
5月15日 夏泊9:00〜13:00
久々に晴れたので、アブラメのハニースポット周辺を探る。今年は接岸が遅れていることは予想していたが、ハニースポットは何の反応もなく、早々に見切りをつけ地磯へ移動する。根回りは海藻に覆われ、ぎりぎりキャストできる場所を探し、ラン&ガンしていく。釣り始めてすぐに魚信あり、アワセるが乗らずにそのままリトリーブしていると追い喰いしてきたので、今度はフッキング成功!根に潜られないように一気にリールを巻く。姿を現したのは、37cmの奴だった。さらに別の浅場で、目の前の海藻に潜られながらもようやく引きずり出した奴は30cm、25cmと段々サイズダウンしていく。岸に近いほどサイズが小さいので、狙いを若干深めの水深2m位のポイントを選んで歩くうちに、昨年何度か良い思いをした地磯まで来ていた。しかしポイントはほとんど海藻に覆われ、取り込みを考えると難しいので、次の楽しみにとっておくことにし、無難に取り込みができるポイントを探ることにした。その場所は足元から磯が3m位沖にせり出ていて、先端は海中に沈み、先端から沖5m位に海藻が横一列に並び、海藻から足場まではプール上になっていた。昨年スピナーベイトで39cmを釣ったところだが、やはりこの辺での1級ポイントと言える。海藻を気にせず、沖へキャストし、海藻に差し掛かるところでロッド角度をあげ、早巻きする。海藻をかわしたところでリトリーブを止め、ワームを2秒フォールさせ、リトリーブ再開して前アタリから連続したアタリにアワセるが、乗らず、ワームを見ると尻尾が千切られていた。すぐにフグの仕業かと思いつつも再度同じコースをたどり、ロッド角度を下げた瞬間にヒットとなる。強引に寄せようとすると、磯の先端方向へ逃げようと抵抗している。潜られたらここではなす術がない。モアザンのシーバスロッドのパワーに任せ、岩場から離そうと右へ身を乗り出しながら、耐えると36cmの奴であった。新アイテムのモアザンのベイトロッドにアンタレスDCの魂入れとなる。ダイワとシマノの組み合わせだが、以外に相性は良い?みたい。この1尾で満足し、今日はこの位にしておいた。短期間だが、これから段々状況は良くなるはず。今日の水温は10℃であった。
5月30日 夏泊沖 5:00〜13:00
毎年恒例のボートでのカレイ釣りだが、今年の状況を考えて1カ月ほど遅らせて臨んだのだが、まだ甘かった。無風で凪だったので、T氏とこれまで行ったことのない沖合いまで出てみた。遊漁船の隣で竿を出し、間もなくT氏が先頭を切って手のひらサイズのカレイを釣る。T氏は、昨年ボウズだっただけに、2年ぶりのカレイとなる。理論派のT氏は、自分の仕掛けが間違っていなかったことを確信していたようだ。でも食い渋りの時に、スネーク天秤は良くないことを昨年私は実感していたが、そのことは言わないでおいた。結局、激シブの状況を打開することはできず、私がカレイ4枚、カナガシラ1尾、アナハゼ数尾とT氏がカレイ1枚、アナハゼ数尾に終わる。サイズは大きくて手のひらと言う事は、さらに大きいサイズはもっと沖に居ると言う事になる。もっと楽に釣れる接岸時期は、6月中旬頃という結論に達したが、今年はこれで終了する。
6月5日 夏泊 4:50〜8:30
干潮の時間がうまく合わなかったが、そろそろ春最後となるためアブラメ狙いで出かける。上げ潮の潮位は既に、普段の30cmは上がっているため地磯は断念し、ハニースポットを丹念に探るしかなかった。ここ数日晴天が続いていたので、状況は上向きだと思ったが、潮位の高さが気になるところ。ハニースポットを2往復して、30cm、32cmを2尾絞り出すのが精一杯。期待している爆釣劇には至らず。スピナーベイトには反応なし。でも本当はアブラメ狙いもそろそろ飽きてきている。行けば釣れるのだが、違う獲物へ早く移行したい。
6月12日 野辺地沖 5:00〜12:30
今年はもうカレイ釣りは終了したはずが、お誘いがあったので、行ってみた。昨年と同じ船頭だが、今年もカレイの状況は芳しくなく、釣り予約は断っていたが、仲間の知り合いということで我々を歓迎してくれた。2日前からポイントにエサをまき、カレイを集めてくれていた。だからその場所が釣れないとなっても他に行くところがないと最初に言われる。実際、他の船は、8人でカレイ6枚しか釣れずに四苦八苦しているのが、無線に入ってくる。我々は、 一人10枚以上で、竿頭が23枚であった。カレイはいるのだが、喰い渋りの状況は相変わらず、少しでも活性の高い奴を狙うしかない。サイズは手のひらから40cm級までが混在していて、この時期にこれだと今年も接岸はごくわずかなのがわかる。カレイ本来の強いアタリは、ごくわずかで寂しい限りであった。
6月13日 夏泊 8:30〜12:30
昨日の疲れも何のその、暇なので出かける。結果から言うと、最近の中でも一番の好反応であった。アブラメの活性は高く、ワームを2尾が追いかけてくる姿や目の前で果敢にルアーにアタックする光景を何度か目にした。ここぞというポイントでほとんど反応があったので、楽ではあったが、取り込みの際のバラシも多く、不満の残る事となる。来月からのシーバスに備えて、新調のロッドに慣れようとこのところ使っているのだが、やはりシーバスロッドでは根に潜られ易く、連続してバラす。それでもアブラメ30cm〜34cmを4尾釣り、地磯をいつものように移動していると、岸近くの浅瀬から私に気づき沖方向へ逃げていく大型魚を目撃する。後姿はコイのように太くて、なぜこんな水深数十cmのところに居たのか不思議であった。次第に風が強くなり、釣りが困難になったが、そんな中でもアンタレスDCは、風をもろともせずに良い仕事をしてくれた。
もう終了間際のアブラメゲームにまた出かける。干潮が10時と少し遅いが、いつもの地磯をランガンしていく。フグのチェイスも見かけるが、まだワームでの釣りは可能である。本当はミノーで攻めたいが、地磯では海藻が多くてできる場所も限られ、風もあるのでワームでの釣り一辺倒になってしまう。今日はロングキャストだけではなく、目の前近くの大岩の影にもワームを振り込んでみた。案の定、一発で30cmほどのアブラメが姿を見せ、それを追いかけるようにもう1尾のアブラメがどこに行くの?と寄り添うようについて来た。ポイントを点々と探って行くが、前回よりは反応が薄い感じで、同じ場所でもアプローチの方向を変えることで、どうにかバイトに持ち込んでいた。しかし三連続バラシを味わい閉口していたものの、前回のバラシとは内容が違うことはわかっていた。前回はアブラメの突っ込みにロッドが柔すぎて、根に潜られてのバラシだったため、今回はいつものミディアムハードのロッドに戻した。今回は足元の根を狙うため、手返しを良くしようとジグヘッドにスナップを付けたのが、どうもフッキングに影響したようだ。さらに
ポイントを移動して行くと、前回大型魚を目撃した同じ場所で、また遭遇する。対岸を岸に沿って浅場から沖へと移動して行く姿を真横から目撃する。ゆうに50cm近いその魚体は、黒鯛に見えた。どうも私の存在に気づき、驚いたように泳いで行った。浅場に寄ってくるのは、捕食か産卵か理由があるからで、次回は慎重にその場所を探ってみることにした。地磯の終わりまで来てしまったが、やけに浅い場所で一番魅力のないような場所で最後のキャストをしていた。中でも少し深みがある沈み岩と岩の間をトレースしてくると、根掛りしたようにストップする。根掛りかとロッドを持ち上げると魚信が伝わり、強烈な首振りの抵抗を受ける。根に潜ろうと一気にパワーをかけられるが、MHのロッドは魚に主導権を与えず、海面へ魚を引きずり出した。久々の40UP・・43cmのアブラメは体高があり、肉厚でやはり30cm代のものとは別格である。見事な魚体を撮り、感謝と共にリリースする。やはり赤のワームが好きであった。
6月15日 夏泊 8:30〜12:50