MF10CLUB主催 カヴァーコンテスト総括

誰もが心の中に携えている、掛け替えのない愛しい楽曲を自分の手により、新しく創造してしまう。カヴァーをすると言うことは、様々な解釈があると思うが、基本となる精神は「楽しむこと」だと思う。

今回、カヴァーコンテストに参加した方達は、それぞれの熱い想いを充分に披露できたと感じるし、審査した諸氏も充分に楽しみ満足されたのではないだろうか。

個人的希望を単刀直入に述べさせてもらえば「カヴァーコンテストの定例化をして行きたい」である。本当に素晴らしかった。各審査員の簡単な感想を交えながら自分なりに総括するならば、一曲目からいきなりガツンとブラインド・ガーディアンのナンバーを元気良く聴かせてくれた、Yama−Dさん。その圧倒的なヴォーカリングに舌を巻く審査員が続出でした。二曲目はテクニカル・ギタリストのしみづさん。既に彼の音楽に対する姿勢が認知され始めているせいか、「音を聴いただけで誰だか分かる」という個性を確立した感があった。カヴァー曲も彼らしい。三曲では確固たるスタンスで臨んだ無財さん。ハロウィンを大胆に料理したその凄まじき音塊(声?)に、カイ・ハンセンより格好良いと言う声もあった。四曲目は当クラブの会長であるAtchさん。メガデスをアコースティックにアレンジしつつ、盛り上がるのかなと思わせての盛り上がらない所などは一つの方法論かと思う。五曲目で泣きと哀愁の激ウマギタリストのkohさん登場。潔いイングヴェイを披露してくれて、却って聴きやすいと言う意見ともっと聴きたいと言う意見に分かれた。六曲目に前回のカヴァーコンテスト優勝者のMSRさん。やはり彼はやってくれた。平均的に高得点をマークしたのは流石の一言。さて、次回は誰が彼の牙城を崩すのか。期待です。七曲目にコラボレートユニットのA&Nファクトリーなのだが、音質が今一だったのをアレンジ力で補った点等は大人の雰囲気を感じさせた。そして、最後にORDINさん。彼は今回のカヴァーコンテストの趣旨を上手く利用したのではないだろうか。木魚と鐘と自分の声だけでの参加は楽器が不得手な人達に勇気と希望を与えた、その楽曲のインパクトも絶大だった。恐いと言う声もあったけど。やったねORDINさん♪

うーん、面白かった。審査の過程としてはMSRさんが徐々に点数を伸ばして行き、最終的にはブッチギリの優勝だったが、各審査員の趣味嗜好が大きく反映して、音楽を想う皆さんの万華鏡が垣間見れたと思う。

私個人では是非とも第三回カヴァーコンテストを夏辺りに開催したいと画策している訳だが、次回は音源の応募・編集・配布などを手際良くやって行く所存です。今回のカヴァーコンテストに参加してくれたカヴァリストと審査員をやってくれた方々、更には今回のカヴァーコンテストに興味を持ってくれた、まだ見ぬあなたの参加(カヴァーでも審査でも)を待っています。

MF10CLUBの名物企画になりそうなカヴァーコンテストの審査委員長を僭越ながらやらせてもらったナラッチでした。


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