その1

 

「芝」の塩天丼
丼つゆが染みた飯とともにプリプリの海老天を食うのは確かに美味い。だが、時としてつゆが甘すぎてくどい時がある。だんだん味に飽きてくるんだなよな。若い時はそれでもガツガツ食っておりましたが、年取るに従ってちょっとついていけなくなりました。
青森市中央、日銀横、天婦羅・蕎麦の「芝」の塩天丼は上質の塩をさっと振った
ご飯のうえに、揚げたての天婦羅が乗っかってくる。つゆがかかっているわけではないので最後まで天婦羅がサクサク、なにより飯の美味さが際立つのであります。
濃〜い顔の、一見恐そうだが笑うととても優しい目になる板さんが、店の中心の揚げ場で目の前で天婦羅を揚げてくれるこの店は、蕎麦も相当いけますがどうせなら「塩天丼」ですなぁ。
コレステロールが高めなのでほんとうは控えるべきなのだが、まぁ一年に一度ぐらい何時かおごってください。


「福澤」の鰹の角煮
カツオの角煮が食べたくなって、スーパーでちっちゃいパックに入って売っているやつを買って食してみるのだが、どうも変にテラテラとしているうえに第一鰹の味なんかどこにもありゃしません。
弘前市土手町、漬物と佃煮の老舗「福澤商店」の鰹の角煮はね、全然ちがうのよ。
不均一の大きさにコロコロと切られた鰹はしっかりと十分に味が染みていて、しかし歯で噛むか噛まないうちに肉の繊維に沿ってホロリとくだけた瞬間に口の中に広がる鰹の風味・・・・・ぜ、絶品です。
200gでいいから何時かおごってくれ!


「薫平」のコロッケ
小さい時からジャガイモが好きだったのです。小学生の頃はふかしたジャガイモを食いながら少年少女文学全集を読んだりするのが趣味だったりしたのね。だからコロッケもクリームコロッケとかそういうんじゃなくて、ふつうのポテトコロッケが好物なのだ。
昔はいっぱいあった街の肉屋さんがほとんど無くなった今、スーパーの惣菜コーナーの妙に甘ったるいコロッケを買うしかないのかと嘆いていたら・・・・・・ありましたねぇ。
青森市佃、県立病院近く、コロッケとメンチカツの店「薫平」。ここのコロッケはちょっと薄めの衣、ジャガイモのホクホク感がしっかりとしていて美味い。揚げたてを売ってくれるご主人のこだわりがわかります。
ちょっと小ぶりだから5個はいけると思いますので何時かおごってほしい!


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