Mikami Masato Clinic
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薬について

薬はいつまで飲むか

薬には、2種類あります。

1 ある期間のめば、病気をなおり、
   病気がよくなれば、止めることができる薬。 
         例えば、肺炎を治す抗生物質、胃潰瘍の薬など

 2  
  
病気や症状を抑える薬。続けて飲む必要がある

  例えば、高血圧、高脂血症、糖尿病の薬など      
 高血圧の薬
は、血圧を低くする薬です。
       薬を止めると、また、血圧は高くなります。
  高脂血症(コレステロールや中性脂肪が高い)の薬
       も、コレステロールや中性脂肪を低下させ
    る薬で、薬をやめると上昇してきます。

  糖尿病の薬、インスリンの注射なども同じです

しかし、高血圧、高脂血症、糖尿病の薬も、やめるこ
とはできます。
それは、食事を改善する、運動量を増
やす、やせるなど、食生活の改善などによって、
血圧が低下したり、コレステロール、中性脂肪、
血糖が改善したりすると、薬をやめることができます。

薬と副作用について

            薬は、すべて副作用を持っています。
   漢方薬、健康食品、ビタミン剤などにも副作用が
   あります。

『副作用がこわいから、薬を飲みたくない』こと

  薬を飲まなくて、病気が治ることが一番です。
 しかし、副作用のことを考えても、薬を飲んだ方
 が、
患者さんに良いと考えられるときに、薬が処
 方されます。

  副作用のことも、考えながら薬は処方されていま
 す。

副作用のでる人、でない人
 
  多くの副作用は、その薬が、あわない患者さんに
 でてきます。
副作用のうち、肝臓や腎臓が悪くな
 ったり、白血球が減ったりなどは、患者さんが気
 づくまで時間がかかることが多いので、薬を飲ん
 だ後に、血液を採って、副作用がないかどうか確
 認します。

主な副作用

どの薬剤も、肝臓が悪くなったり、白血球が減っ
 たりという可能性はあります。

  以下に、多くみられる副作用をあげてみます。
1.血圧の薬
(1) アンジオテンシン変換酵素阻害剤
   
ACE阻害剤

      空咳の副作用があります。
(2) カルシウム拮抗剤 Ca拮抗薬
    a.ジヒドロピリジン系 
       脈拍が速くなったり、顔面が紅潮する副作用
    があります。

     b.ベンゾジアゼピン系
                 歯肉炎(歯茎の炎症)、むくみのでることが
   あります。
(3)β遮断薬 βブロッカー
             脈が遅くなります。
             気管支喘息を悪化させます。

(4)α遮断薬 αブロッカー
             立ちくらみが起こりやすなります。
(5)利尿剤
           尿酸が上昇し、口渇、腎障害などの副作用
  が あります。

2.高脂血症の薬
(1)  HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン系薬剤)
   肝臓が悪くなったり、ごく、稀ですが、横紋
  筋融解症になることがあります。筋肉の痛み
  やだるさ、尿が赤褐色になります。

(2) フィブラート系薬剤
        腎臓が悪い患者さんには使えません。
        横紋筋融解症が発生することがあります。
3.     糖尿病の薬
(1) SU
         近頃、多く使用されるアマリールは、白血球
       減少の副作用がでことがあります。

(2)αグルコシダーゼ阻害剤
          一般にお腹がはって、おならが多くなります
         稀ですが、肝臓が悪くなることがあります。

 
(3) インスリン抵抗性改善薬
           むくみ、心不全、肝臓が悪くなるなどの副作
  用がでることがあります。

薬を飲まなくても良いように、生活習慣を改善しましょう。

薬は、医師の指示のもとに中止しましょう。