「危険立入禁止区域」

髭の実家の部屋の前にはこれがある。

危険。危険なのである。バイオハザードである。

しかし、それでも入ってくる者もいる。

弟と母親である。

それは、しょうも無い髪をセットしている時かも知れない。

それは、本棚の一番下の段に隠したAVの入れ替えをしている時かも知れない。

それは、電気シェーバーを充電している時かも知れない。

それは、私のために不味い葡萄茶を煎れてくれている時かも知れない。

ちなみに、轟弟は、”イマドキ”高校生(なんかイマイチな呼び名だが)の代表みたいなモンで、兄とは全く違ったりする。


「恐怖新聞」、である。入ってすぐ左の壁に掛けてある。

実は、私が高校2年の時に作ったものである。

それをいらないから轟にプレゼント・フォウ・ヒゲ。

未だにこのように飾っていてくれるところに少し感激。

しかし、恥ずかしい。高校生になってまでこんなものを・・・

毎回こんなことを思わせてくれる逸品だったりする。

そう思いながら私は振り向いた・・・・!!あ!


「ひ、ヒゲ剃りだ!しかも充電中だしっ!」

感動以外の何物でもない。

心の底から何かが込み上げて来る。

その時、思ったこと。

(ああ、これはクリスマスと一緒なんだ)

ずっと欲しいと思っていたものを、サンタクロースが持ってきてくれたあの朝。

そんなオモチャと出会えた頃の喜びと共に浮かんだ事。

(ホームページに使えるわ)

轟にとってのシェーバー、これはA・猪木にとっての赤いタオルなのだ!

言ってみた割にはあまり例えが上手くない。


「あ!!あの男臭いニオイの元凶!」

小説の棚にそれは置かれていた。

これをあいつが店で買う姿を想像すると腹が立つのは何故。


その右。

GATSBYィィィィィィ!!

いやはや、無駄遣いもいいところですね。

すると、隣の居間から轟の驚きの声が!

「轟の驚き」、ってなんかいいべ?


プロレスのビデオ見てビックリしてら。

あっ!「ユニクロ」着てる!