キジン戦隊ミューズレンジャー 〜青いぞブルーサンダーの巻〜 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 薄暗い洞窟にいろんな意味で青い青年、フリックの悲鳴が響き渡る。 事の始まりは1時間前・・・ 珍しくフリックが早朝に散歩をしていた時のこと・・・ 「……ビクトールの野郎。腰が痛くて寝れないじゃないか…。」 夕べ彼の身に何があったのかは言わぬが花というものでしょう。 「ん?あそこでこそこそしているのはハイランドの下っ端か?」 フリックの視界の中にはショッ○―のような格好をしたハイランドの手下が抜き足、差し足、チドリあ…… じゃなくて、忍び足で今まさにアジトから出ようとしているのが入ってます。 (しめた。このまま追って行けば敵のアジトが解かる。…よし、追うか。) そう兄さんは決心すると壁に伝言を大きく残して痛い腰を引きずりつつ○ョッカーの後を追いました。 まぁ、後はもう皆さんのご想像どうり。 それは敵の罠で、腰の痛かった兄さんはあっさりと敵につかまりあ〜んなことや、そ〜んなことをされ、 今ではもう叫びすぎて息も絶え絶えです。 「まだ吐かないのか?レオン。」 「はい、ジョウイ様。強情なもので何回聞いても、知らぬと……。」 レオンがそう答えるとジョウイは踵を返しながらこう言い放った。 「知らないはずがない!!いいか、何としてでも海図のスリーサイズを聞き出すんだ。いいな!!」 「承知いたしました」 こんな命令をきくレオンもレオンですが、出す方も出す方です。 ところで何でジョウイはフリックが海図のスリーサイズを知ってると思ったんでしょうか? まぁとにかくレオンがそう答えた瞬間…… ドゥオグォーーーーーーン という盛大な音と共に五つの人影が現れた。 『誰だ!?』 「ひどいな〜親友の顔も忘れたのジョウイ?」 「僕の顔を忘れたのか?レオン・シルバーバーグ。」 そして二人の後ろに、ビクトール、ルック、シュウが並ぶ。 「海図!!」 「ミューズレンジャーか!!えぇい、であえであえぃ!!」 レオンの合図で、どこからともなくシードとクルガン。そして大量のショ〇カーが現れた。 「やってしまえ!!」 『キーーーーーーッ』 シードも掛け声をだしたが、ショッカ〇×300の掛け声にかき消されてしまった。恐るべしシ〇ッカー。 さすがのミューズレンジャーも生身のままでは〇ョッカー×280には耐え切れず、海図の 「皆!変身だ!!」 の声にいつのまにか逃げてきたフリックも加わって、コンパクトを取り出し、変身をはじめた。 『テクマ〇マ〇コン×2ミューズレンジャーにな〜あれ☆』 その光景に敵は全員白くなり動けなくなった。 なぜか?そんなの想像してみろ? ひみつの〇ッコちゃん風な呪文のあげく、最後の語尾に「☆」を付ける森の熊さんと陰険兄さん(ウインク付き) 視界の暴力で三途の川を渡りかける。間違いない。 とにかく敵が凍っているうちにミューズレンジャーを紹介するとしよう。 先ずはレッド!炎の如く熱い魂のリーダーその名も海図! 「がんばります!!見ててくださいマクドールさん!!」 次はブルー!きっと彼はいつまでたっても青い青年のままその名もブルーサンダー先生ことフリック! 「青いって言うな!!」 お次はイエロー! 蜂蜜が大好きなのか!?そして貝殻を落としたらやっぱり追いかけてくるのか!?その名も森の熊さん!! 「誰が熊だ!!俺はビク」 さぁ!!熊の言う事なんか無視して次に進みましょう!! ピンクです!! 男なのに紅一点役、そして皆のアイドル!!トランの英雄、戒・マクドール!! 「(にっこり)」 あぁ素晴らしい笑顔です。 さぁここから体感温度はどんどん下がっていきますが、がんばっていきましょう!! グリーン! 自然が好きというよりも只人間が嫌いなだけ。そしてブルー争いでクールだから♪ という理由でブルーサンダーと争った結果「イメージカラーじゃない」と言う理由でブルーサンダーに負けた、ルック!! 「……死にたいわけ?」 そして最後を飾るのは、いつも暗雲をバックに背負い、いやみしかいわなそうな陰険男 いやみしかいわなそうな陰険軍師!!シュウ!! 「…………………」 「っは!?いつのまにか固まってしまった!皆のもの呆けてないでかかれ!!」 「キ…キーーーーーー!」 「こちらも行くぞ皆!!」 『おう!』 そして戦いが始まった。 先ずは森の熊さん(以下熊)とブルーサンダー(以下青雷)の2人が腐れ縁攻撃をかまし、以下人間核弾頭(海図作) と化した陰険軍師がシードとクルガンにつっこむ。 その隙を突いて海図がトンファーを振り回して2人の後頭部を強打していく。 ………一方全くこの戦いに参加していない人間が2人ほどいた。 言うまでもなく戒とルックである。 バキッッ ドカッッッ 「暇だねえ。」 戒がどこから出したのか良くわからない日本茶を飲みながら呟く。 ゴスッ メキュッ 「よくこんな状況でそんな言葉言えるね(神経図太いんじゃない)」 同じくルックも紅茶を飲みながら呟く。 ぐしゃ…びちゃ! 「だってやる事ないし…何より君の方がよっぽど落ち着いてるじゃないか。(君には負けるけどね)」 ぬちゃ ぴちょ 「それにしてもよくこんなくだらない事真面目にやるよね。」 ぐわぁぁぁぁぁぁ ひぃぃぃぃぃぃぃ 「まったくだね。」 戒がそう呟いた瞬間石が戒に向かって飛んできた。 「こんなんで僕が倒せると…」 思ってるの?と続けようとした瞬間 がっしゃーーん がっしゃーーん がっしゃーーん がっしゃーーん 湯飲みが砕け散る音が洞窟中に響き渡った。 しかし敵も味方も戦闘でそれどころではなく、気づくのに遅れてしまった。 ふとおどろおどろしい空気に一同が振り向くと、坊ちゃんが俯きながら黒いオーラを発していた。 「この湯のみ高かったのに…………十万ポッチもしたのに………」 ようやく戒の異変に気が付いた熊が戒に遠くから声をかける。 「お……おい戒…まさか……切れてないよな…?」 そんな熊にも気づかずなおも戒は呟きつづける。 「お茶だってg1万ポッチもしたのに……」 「か……戒様……?」 ついにはレオンまでもが声をかけるが全然気づかずにとうとう叫びだす。 「誰だ!!こんなせまっ苦しい所で石なんて投げた愚か者は!?」 「いや…答えなくてもいいよ。皆ヤってしまえばいいんだから!!」 やっと戒が切れたのに皆気が付いたが、時すでにもう遅し。 戒は右手の手袋を外し……… 「うわぁぁぁぁぁぁ!!助けてくれーー!!」 「おっ落ち着け戒!!」 「そうです落ち着いてください戒殿!!」 パニックに陥りながら叫ぶ面々を見下しながら……… 「あっ!ルックの奴もう居ないぞ!!」 「一人で逃げやがった!!」 「落ち着いて下さいマクドールさ〜〜ん!!」 唱えた。 「裁き」 後世の人々は語る。 戒・マクドールは歴史の中でもっとも有名で徳の高い英雄だと。 しかしその実態は闇の中………… おまけ 「なぁクルガン。」 「何だ?」 「俺たち何のために出てきたんだろうな…」 「何も言うな…」 「台詞も無かったし…」 「……」 「何なんだろうな……」 「……言うだけ虚しくなるぞ。」 「………」 「………」 『はぁ・・・。』 ***************************** アトガキ(またの名を懺悔) …約2,3年ほど前に書いたと思われるブツです。 いいのか?いくらアップするほどのもの書いてないからってさ… back |