総括リポート(byナラッチ)
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へヴィ・メタルの北の聖地である青森で、MF10CLUB主催のメタル・カラオケ大会が行われた。参加メンバーはMF10CLUB青森の精鋭7名で、それぞれが熱い魂と男臭さを持ち合わせた、強者揃いだった。

さて、歌う順番をジャンケンで決め、Kohがトップ・バッター。まだ酒が入っていないせいか、やや遠慮気味に歌う。メンバー全員が無理矢理盛り上げる雰囲気もなく、出だしとしては嵐の前の静けさか。

そして、Atch登場。本来はエンターティナーだけに、何かやってくれると思いきや、やってくれました、ドリ虫の「Pull Me Under」エア・ギターにエア・キーボード、グラインド爆発で熱唱。彼は今日、これを歌うために来たと言っていた分、大熱唱していた。まずはジェームズ一発目。

程なく、ビールやらコーラやらパーティセットやらおでんやら色々注文した飲食物がきて、お腹がすいた人も、まずは一安心。やはりカラオケは体力勝負なので、腹ごしらえは大事。Atchがお椀に食べ物を入れて、ちょこちょこ動いていたのが印象的。

ナラッチの「You Realy Gat Me」でみんなが合唱したあと、しみづの出ましたセクマ。なにやらMF大阪支部長のDEEDEEさん(浪花のロケンロー娘)のリクエストらしく、果たして如何様に歌うのか注目・・・。凄いシャウト!シャウト!シャウト!ポッケに手を突っ込みながら、涼しい顔で絶叫!あとでAtchから「ギター止め時じゃないか?」とブラック・ジョーク。それくらい凄かった。

お次はカイザー・ナックルの新ヴォーカリストのYama-Dだ。乗りの良い曲が続いたところに、バラードときたもんだ。「I'll Be There For You」です。ボン・ジョヴィなんです。噂通りの歌唱力で、一同心で大泣き。やはりバラードはエモーショナルに歌わなきゃね。

そして、ORDINがユニオン・ジャックのTシャツを着てきた意味はデフ・レパードにあったのです。ロブ・ハルフォード(頭)がデフ・レパを歌えばこうなるのかと、一同納得。MSRの意外な選曲モトリー・クルーと続きましてはやくも一巡。

中盤にさしかかり、一つのハイライトを迎えた。それはYama-Dの「ボヘミアン・ラプソディ」が始まった時だった。あの激ムズ曲を歌いきったのだ。そして彼にフレディの影を見た。ガリレオ〜ガリレオ〜ってな感じで。みんなも驚嘆と感動で大ハシャギ&ヒート・アップ。しばらくして負けじとAtchが「エンター・サンドマン」を激唱。ジェームズ二発目として、得意の持ちネタの「ンナッ」を連発。とにかく、言葉一つ一つの後に「ンナッ」がつくのです。「ンナッ」

Kohの「キャモ〜ン フィー ズァ ノオーズァ」が何故か爆笑を誘い、やはり期待を裏切らないKohに好感。MSRも本来の渋さを発揮し、なんでこの場に女性がいないのか大変残念だった。ナラッチは相変わらず反則連発で、そこは愛嬌でカヴァーし、ORDINの野太い声が聴けなかったのが心残りだがアニメタルで盛り返したのには脱毛、おっと失礼、脱帽だった。

場の盛り上がりとともに、酒を飲んでいる人達はかなりいい気分。意味もなく床ふみツーバスやらデス声が飛び交い、Atchとナラッチが意味不明の拳法合戦をしたり、しみづがマイクでち○ぽったり、Kohがいきなり中村雅俊の「ふれあい」(日本版Rainbow Eyes)を歌ったり、ORDINがエロギャグ放ったり頭をテカらせたり、会場は酒池肉乱。MSRは冷静だったが、後半誰かと抱擁していた。

もう、へヴィ・メタル、ロック、演歌(ツーバス付き)と入り乱れ、メタル・カラオケは佳境を迎える。

時間も押し迫り、最後は定番のボン・ジョヴィ「Living On A Prayer」が始まる。みんな喉が張り裂けんばかりに絶叫。血を吐くものはいなかったが、それぐらい全員叫んでいた。おっと、まだ時間がある。そしてアンコール。
VAN HALENの「JUMP」です。さすがに「ジャーンプッ」ってところで跳ねたのは、メインでヴォーカルを取っていたAtchとYama-Dだった。惜しむらくは、白いタキシードを誰もが着てこなかったことだけか。おっとと、まだ時間はある。そして出ました、日本が誇るスーパーヴォーカリスト和田アキ子「あの鐘を鳴らすのははなだ」で大団円。なんでやねん。

初対面の人もいたが、そこは熱き共通点ですぐに打ち解けた。これほどまでに盛り上がるとは誰が想像しただろうか。まさに楽しい一時だった。地域の関係上、今回は青森限定だったが、いつかは全国区でオフ会をしたいものだと心底思った。それが何時になるかは分らないが、きっと今回以上に爆発することだろう。HM/HR好きが集う場としてのMF10CLUB、その意義を理解し夢を叶えたい。

おしまい