キシリトールってなんぞや?
キシリトールは平成9年に食品添加物の認可を受けたばかりの新しい甘味料です。
これにいち早く目をつけてすぐに商標登録し、そのまま商品名として売り出したメーカーが「ロッテ」だというのは有名な話です。
キシリトールはガムやタブレットの食品だけでなく歯みがき粉やうがい剤にも使われており、そこには「むし歯予防」という言葉が必ず出てきます。
ここではキシリトールについて詳しく知ることで、ほんとうのむし歯予防につなげればと思います。
キシリトールとは
キシリトールの安全性について
キシリトールの効果
キシリトール製品の選び方
キシリトール製品を食べていれば歯磨きしなくてもいい?
キシリトールとは

キシリトールは、白樺や樫(かし)などの樹木や植物から得られる「キシラン」を還元して作られる甘味料です。
科学でいうと5つの炭素を持つ天然の甘味炭水化物。
栄養学でいうとペンチトールタイプの糖アルコールです。
糖アルコールとは、ブトウ糖、麦芽糖などに水素を加えて還元したもの。
糖アルコールにはほかにアスパラテール(還元パラチノース)、ソルビトールなどがありますが、この中で最も甘いのはキシリトールで、砂糖と同じくらいの甘さです。
また、溶解時に吸熱反応(砂糖の8倍)が起こるので口の中で冷涼感が得られるのも一つの特徴です。
某ガムのメーカーでも「ちょっとひんやりがおいしい」と、キャッチコピーに使われています。
キシリトールの安全性について
1997年4月17日に厚生省(元厚生労働省)はキシリトールを食品添加物として使用することを許可しました。
実はそれ以前から、キシリトールは輸液(点滴剤)に含まれる炭水化物として10年以上使用されてきました。
すなわちキシリトールは、体の中に直接入れる薬品としても、口から食べる食品添加物としても安全であることが証明されています。
諸外国においてはアメリカ、カナダ、をはじめ世界38カ国で医薬品用途で認可されています。
FAO(国連食料農業機関)や WHO(世界保健機構 )でも1日の許容摂取量を特定しないという安全性の高いカテゴリーに分類されています。
経口で摂取した場合は小腸から吸収されますが、代謝はインシュリンに依存しないため糖尿病の人が摂取しても問題にならないと言われています。
カロリーはおよそ3.0kcal/gで、砂糖の3/4です。決して低カロリーとはいえませんが。
キシリトールの効果
一般に、糖アルコールはむし歯の原因となる歯垢や酸を作らないことから、むし歯の原因にならないといわれています。
キシリトールには、この「むし歯の原因にならない」効果に加えて「むし歯の発生を防ぐ」効果があります。
糖アルコールの効果
・むし歯の原因となる酸を産生させない。(歯垢中のpHを5.7以下に下げない)
・唾液の分泌を促す。
・歯の再石灰化を促進させる。
さらにプラスされるキシリトールの効果
・むし歯菌の増殖を防ぐ。
・歯垢の量と付着性を減少させる。
じゃあキシリトールに欠点はないのか?と考えてみると、値段が高いということくらいかな。
砂糖の10倍ほどといわれています。
キシリトール製品の選び方
キシリトールの入っている食品といえばガムかタブレットが多い。
口の中に長く停滞する食品ほどキシリトールの効果を期待できるので、食べるならガムか飴あたりがいいかも。
しかし、キシリトールが入って入れば何でも効果があると思ったら大まちがいである。
次のことに注意しよう。
@食品に含有される甘味料のうち50%以上がキシリトールであること。
50%以上でないと効果が期待できない。含有量は多ければ多いほどいい。
つまり100%が一番いいのですが、100%入りのガムとタブレットはおもに歯医者さんで売られています。
値段もちと高めです。
Aシュガーレスであること。
せっかくキシリトールが入っていても、砂糖や水飴などが混ざっていたらはっきり言って意味がない。
Bキャッチフレーズに騙されるな
パッケージに「歯にやさしい」「白い歯をガード」などといったうたい文句が書かれてあっても、
やはり砂糖などむし歯の要因になる甘味料が入ってる場合があるので、惑わされないでください。
C商品に信頼できるマークがついているかチェックする。

このマークがついている商品なら信頼できます。
キシリトール製品を食べていれば歯磨きしなくてもいい?
キシリトールのガムを噛んだら歯磨きはしなくてもいいと思っている人がいるようですが、とんだ間違いです。
むし歯の原因となる歯垢はブラッシングをしないと取れません。
「歯みがきガム」という商品名のガムが売られているようですが、ガムを噛んだだけじゃあ歯垢が取れるわけがない!
また、せっかくキシリトールのガムを噛んでおきながらその後砂糖入りのガムを噛んでいる人もいるようです。
これも全くむし歯予防の効果が期待できない。
つまり、キシリトールをいくら摂取しても歯みがきしないとか、砂糖をたくさん摂取している人は結局むし歯になってしまうということだ。
本気でむし歯を予防したい人は、キシリトールの摂取のほかに次のことを実施するべし。
@フッ素の応用(フッ素塗布やフッ素入りの歯磨き粉を使う)
Aプラークコントロール(ブラッシングでしっかり歯垢を取り除く)
B砂糖の摂取制限
世の中そんなに甘くないってことかな。( ̄。 ̄ )ボソ...
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