むし歯が大きいほど治療費は高くなる!



日本人は歯医者へは痛くなってからでないと行かないという人がじつに多い。
この原因の1つに日本の歯科医療の保険制度があげられる。

歯科治療に保険がきかないアメリカなどでは治療費がバカにならないので予防にお金をかけているのに対し、
日本の人たちはどうせ保険が利くからという余裕の気持ちからか、予防のために歯医者に行くという意識はなく
悪くなってからでないと歯医者に行かない。

結果、歯科医院も保険の点数を稼ぎたいから、治療の時間は短くして来院回数を増やす。
「質より量」という考えになり、歯医者は歯科衛生士よりも資格のない助手を雇い人件費を節約し、
法律違反となる治療行為をその助手に何でもやらせている。
なのに歯科医はどんどん増え続け、歯科医院が腐るほどあるのが現状だ。

だったらいっそ歯科治療は保険がきかなくなってしまえばいいのでは?
そうすればみんな治療にお金をかけたくないから、必死に歯を磨いて予防に力を入れることだろう。
頭も腕も悪い歯医者や信頼を得られない歯科医院は生き残れなくなるだろう。
しかし残念ながら、これは実現しそうにもない。

ここではむし歯が大きくなるに連れて治療費が高くなり回数も増えて面倒になることを知ってもらい、
ぜひ「痛くなってから治療に行く」という考えをなくして欲しい思っています。




まずは歯の構造を知ろう
むし歯の進み方を覚えておこう
C1〜C2のうちに治療した場合の回数と金額
C3になってから治療した場合の回数と金額
C4になってしまってから治療した場合の回数と金額
歯の場所と根の数により金額も変わる




まずは歯の構造を知ろう

名前は正確に覚えなくていいですから、歯がどんな層になっているかだけ知っておこう。



歯肉(歯ぐき)より上の部分だけ見て、外側から順番に

@エナメル質 …… 無色半透明で、人間の体の中で一番硬い組織である。(水晶くらいの硬さ)
A象牙質 …… エナメル質よりやや柔らかい。
B歯髄 …… 私達がよく言う神経のこと。細かくいうと神経のほかに血管やリンパ管も通っている。




むし歯の進み方を覚えておこう

むし歯の段階はC1〜4に分けられます。

C1 C2 C3 C4
むし歯がエナメル質まで
進んでいる
むし歯が象牙質まで
進んでいる
むし歯が歯髄まで
進んでいる
歯の大部分が侵され、
根だけが残っている。
(神経はすでに死んで
いる可能性が高い)
自覚症状はない



冷たい水がしみる

お湯がしみる。
ズキズキ痛む。
噛むと痛い。
根の先にウミの袋ができ、
炎症を起こして頬まで
腫れることもある。

カバの絵のみ愛知県歯科医師会さんより拝借(^^ゞ





むし歯の段階による治療の種類とおおよその値段

※保険のきく範囲で治療した場合の3割負担として計算しています。
歯科医療保険簡易計算システムを参考に計算しました。
けど複雑なので間違っているかもしれません。実際の料金は歯の状態や場所などにより異なる場合があります。
治療費だけの計算なので、初診料や再診料、麻酔代などは含まれておりません。


1.C1〜C2のうちに治療した場合
☆むし歯の箇所や範囲により次のどちらかになります。

@充填(じゅうてん)
回数:1〜2回
金額:920円


<治療方法>
むし歯を削り、その穴にレジン(白いプラスチック)などを詰める。

前歯のレジン充填


臼歯のレジン充填
歯に近い色なので目立たない。
金属の詰め物と比べると削る量が少ないというメリットはあるが、強度が弱い。

今ではあまり見ないアマルガム。
水銀が入っているので体に害があるといわれている。






Aインレー
回数:2〜3回
金額:型取り時 580円  装着時 860〜1,400円


<治療方法>
歯を削って型を取り、金属を鋳造したものをはめ込みセメントでつける。



インレー。
材質は保険で作るとパラジウム合金となる。
金やチタン、セラミックになると保険がきかなくなり、値段も歯科医院によって全く違う。




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3.C3になってから治療した場合
☆むし歯が神経まで行くと、治療の回数も金額も一気に増えます。

治療手順
@抜髄(バツズイ)

神経の部屋が見えるまで歯を削っていき、歯の中の神経だけを抜く。

回数:1回。先生が神経を取り残すと2回になる場合もある。(しかも痛みも残る)
金額:前歯 660円  臼歯 1,220〜1,710円(根の数による)




A根管治療(コンカンチリョウ)

根っこの中をまち針みたいな器具でほじくってきれいにする。
そして次回の来院まで薬をしみこませた綿を入れておく。

 回数:最短で1回だが、長い人は10回以上かかる。
 金額:前歯 40円  臼歯 70〜80円(根の数による)




B根管充填

根の中に最終的なピンク色の薬剤(防腐剤)をつめる。

 回数:1回
 金額:前歯 530円  臼歯 660〜780円(根の数による)




C根の中を削って土台の型を取る

 回数:1回  金額:204円



D根に土台をセメントでつける。つけたらさらにその土台を削って形を整え、歯の型を取る

 回数:1〜2回
 金額:前歯 2,200円  臼歯 1,310〜1,440円




E歯と同じ形をした冠をセメントでつけてかぶせる


臼歯
保険で作ると全部銀色

金額: 2,220〜2,450円

前歯
保険で作ると表は白いプラスチックだが、
裏側は金属が見える。

金額:4,520円

さて…
ここまで金額と回数がいくらかかるか計算してみてください。





4.C4になってしまってからの治療
☆なんとか根の治療をして保存できるか、抜歯のどちらかです。

(1)保存できる場合
@感染根管治療

  根の中ではすでに神経が死んでいるため腐って汚染されている状態。
ウミを出し、根の中が綺麗になるまで行う。

回数は最短で2回、多いと10回以上かかる。
金額:前歯 390円  臼歯 830〜1,230円(根の数による)


※これ以降の内容と金額はC3のB〜Eと同じ。




(2)抜歯になってしまった場合
抜歯時にかかる金額:530円〜2,160円(手間がかかるほど高い)

歯を抜いたらそのままというわけにはいかない。
そのまま放置すると隣りの歯が傾いてきたり、噛み合う歯がだんだん浮いてくる。
すると全体の噛み合わせのバランスが崩れてくるので、抜いたところを補う処置が必要である。
抜歯後の穴が完全に埋まるまで1〜2ヶ月かかり、埋まってから次の処置をする。

ブリッジ
くっつけてしまうので取り外しはできない。
両隣りに健康な歯があればその2本を削り(もったいないが…)、土台にしてブリッジの型を取る。


前歯
金額:型取り時 6,190〜7,150円  装着時 14,100円


臼歯
金額:型取り時 3,370〜4,210円  装着時7,210〜7,900円


最近のダミーはほっぺた側の面だけ
白いプラスチックにして作るところが多い。




部分入れ歯
あまり歯を削りたくない人はこちらを選択。
しかし、入れ歯=お年寄りのイメージもあり
はめると異物感がある、噛み心地が悪い、バネが見えてみっともないという理由からブリッジを選択する人が多い。

金額:型取り時 840円  装着時 4,530円



インプラント
入れ歯はもちろん、ブリッジもいやでお金に余裕のある人はこちらを選択。
骨に金属製の人工歯根を埋め込み、その上にセラミックの歯などをかぶせる。

金額:保険が利かないので料金も30万〜60万と幅広い。





歯の場所と根の数により金額も変わる

上記の説明をよく読んだ方ならわかると思いますが、治療の金額は歯の場所や根の数により違ってきます。
前歯は根の治療の時は安めだが、冠を被せる時は白くする分高くつく。
臼歯は根の治療の時は高くかかるが、冠を被せるときは前歯より安い。
この法則を覚えておこう。


歯の場所の見方
じつは歯の形は真ん中の線で分けると左右対称になっているんです。


歯は親知らずを入れて全部で32本あります。


前歯(ぜんし)
右の犬歯から左の犬歯までの真ん中の6本を言う。
保険で冠を作るとき表側を白いプラスチックにできるのはこの前歯だけ。けれど白くする分、値段もかかる。


臼歯(きゅうし)
臼歯はさらに大臼歯と小臼歯に分かれる。(下の絵参照)
保険で冠を作ると全部銀色になってしまう。
犬歯より1つ奥の歯(真ん中から数えて4番目)は銀色だと笑った時に見えるので、気になって保険外で白く作ってもらう人も少なくない。



歯の根の数
根の治療をしたとき、根の数が多いほどお金がかかるのでどの歯の根の数が多いか把握しておこう。


歯の場所 根の数
前歯ほとんどが1本
小臼歯上の小臼歯は2本、下の小臼歯は1本が多い。
大臼歯3本。下の大臼歯はまれに4本もある。





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